ステロイド軟膏中止後の経過

ステロイド軟膏の離脱症状

第一の山

ステロイドの経過

 

ステロイド軟膏を中止して、3~4日から1週間前後に、顔から全身の皮膚にかけて赤く腫れ出し、じゅくじゅくとものすごい痒みがでてきます。

10日前後に最悪の状態となります。

第二の山

死にたくなるような悪化

第 一の山は回復して、3~4週間目にはステロイド軟膏をつけていた時よりも、かえって良くなり、ほっとしますが、2ヶ月半~3ヶ月後には、第一の山とは比べ 物にならないすごい湿疹が出てきます

全身が赤くただれ、顔は熟れたトマトみたいに円く腫れあがり、黄色い汁が流れてきて、寝ていると耳の中まで入ってき ます。

手足は腫れてこわばり、歩行も用足しもできなくなります。

体のほてり、微熱が出て、この世の終わりかと思うようになります。

第二の山はステロイド軟膏をつけていた場所に関係なく、頭と顔から始まり、1週間で足まで腫れあがってきます。

全身のじゅくじゅくがおさまるのに2~3ヶ月 かかります。

じゅくじゅくがとれて、フケが多量に出始めたら下り坂に向かってきたと思ってよいのですが、顔は痒くて眠られず、思わず大声を張りあげてしまうようになります。

この状態はさらに3~4ヶ月続き、本人は自暴自棄となり、家族の不安もつのります。

 

  1. 第一の山は、ステロイド軟膏を長年塗り続けた皮膚の部分から、ステロイドが切れてふきだしてきたもの。
    ヘビースモーカーが禁煙当初苦しくなるのと同じ
  2.  第二の山は、皮膚に塗られたステロイド軟膏が、皮膚から吸収されて、フィードバックで副腎の機能を低下させ、血中のステロイドホルモンが少なくなったか、なくなったために起こってきた症状。
  3.  第二の山を乗り越えて、副腎がステロイドホルモンの生産を再開してくると病状は回復に向かいます。
    長く塗り続けた皮膚の部分が一番最後に治る。

なぜ顔から悪化するのか

第一の山も、第二の山も顔にステロイド軟膏を塗ったとか、塗らなかったとかいうことと関係なく、顔から悪化が始まります。

人間の皮膚は、首から上と下とでは違います。

特に顔の皮膚は、紫外線、ほこり、排気ガス、温度差など様々な外界の刺激を直接受けますので、非常に敏感になっています。

長期塗布していきますと、体内のステロイドの分泌が低下しますので、ステロイド軟膏を止めた時から約1年くらいは全身の皮膚の保護が低下しますから、一番敏感な皮膚が真っ先にやられてしまうのです。

治っていく順番

  • 顔から始まってだんだん下へ治っていく。
  • 「顔、下肢、胸、背中、肘、首の順で治っていく。
  • 首が一番最後⇒汗をかきやすく、ひっかきやすい。
  • ステロイド軟膏の使用期間の短いところから治っていく。

※ステロイド軟膏を塗り続けていくと、皮膚深部の再生力をもった細胞層の機能まで弱めてしまい、自然治癒力の低下した皮膚になり、細菌や真菌等微生物に対し抗菌力を失い、化膿性炎症や真菌感染症を併発しやすくなります。

治り具合の判断

目で皮膚の色を見ます。赤は駄目で、褐色から黒くなったら治ってきた。

そのような色になったら、目をつぶって、良い所と悪い所を指先でなでて、すべすべしているかどうかを見ます。

良い所と悪い所とが区別できないほどにすべすべしてきたら、かなり良くなっている。ざらざらしていたら、まだ当分駄目です。

お気軽にご相談ください。

慢性皮膚炎・湿疹がなかなか治らないとお悩みの方へ
もうあきらめないでください。まずは、ご相談ください。