赤ちゃんのアトピー治る確率と食生活

赤ちゃんとアトピー治る確率

赤ちゃんのアトピー治る確率

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は80%は2才までに治り、中学生以上に持ち込むのは5%。

2才までに、体の成長につれて、自前の免疫機構が完成し、胃腸の機能も完成。食べた物を充分消化しうる力ができる。

赤ちゃんの母乳(ミルク)とアトピー発症率

母乳とミルクの場合のアトピー発症率

  • 母乳栄養児 アトピー発症率 0,2%
  • 混合栄養児 アトピー発症率 0,5%
  • 人工栄養児 アトピー発症率 3,5%

理由

  • 母乳は赤ちゃんにとって同種タンパク質なので、アレルギーを起こしにくい。
  • 赤ちゃんが自分の免疫力を身につけるまでの間、母乳という非アレルギー食を与えられて保護されていることはとても良いことです。
  • 母乳は低カロリー食。人工栄養児はとかくカロリーが多すぎるうえ、離乳食を早めがちになる。母乳はできることならお誕生日まで補足的にでも与えた方が良い。
  • 赤ちゃんは最初6ヶ月は母乳だけにし、牛乳補給と離乳食は6ヶ月過ぎて与える。 (妊娠中の食物制限)

母乳と離乳食

母乳には、免疫物質が含まれていると言われていますが、同時に母体のアレルギー物質が流れ込むことも多いのが事実です。

img_1103_1_1そのために赤ちゃんのアレルギーは母乳が原因であるとも言われています。

しかし、母乳の善悪を言うよりも、母体の体質の方がポイントであり、その体質の改善のためには、母親の食生活が要となります。

良い母乳を出すための心得(母体の体質改善のための食生活)

  • 肉(牛、豚肉)、卵、牛乳、乳製品(バター、チーズ)、油脂類、精白食品(白米、白パン、インスタント食品)小麦等を控える。
  • 化学薬品(抗生物質、鎮痛・解熱剤、鎮静剤、ステロイド剤等)の服用、農薬や食品添加物(防腐剤、殺菌剤等)の含んだ食品の摂取を控える。
  • 高蛋白、高カロリー食品の摂取を控える。これらは、母乳を濃厚にさせ、そのために母乳が乳房内に溜まりやすくなり、乳汁が腐敗しやすくなります。

アレルギーを起こさないようにするための離乳食

  • なるべく無添加・無農薬の食品を摂るようにする。
  • 動物性蛋白の食品、精白食品を少な目にする。
  • おもゆ、うらごし、野菜、海藻、豆腐、納豆、小魚、貝汁等の食品を摂るようにする。

 

赤ちゃんのアトピーの経過と基準

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は80%は2才までに治り、中学生以上に持ち込むのは5%。

2才までに、体の成長につれて、自前の免疫機構が完成し、胃腸の機能も完成。食べた物を充分消化しうる力ができる。

アトピー性皮膚炎の基準

  • Ⅰの基準
    強い痒みがある。
    成人では肘や膝の内側の皮膚が厚くなり、しわが深くなる。
    本人の家族や親戚に気管支喘息、鼻アレルギー、アトピー性皮膚炎の人がいる。また過去にいたことがある。
  • Ⅱの基準
    皮膚が乾燥している。
    チリやダニや食物に対する皮肉反応が陽性である。
    手足に湿疹が起こりやすい。
    口唇炎がある。
    下まぶたの皮膚が腫れている。
    汗をかくと痒みが強くなる。

アトピー性皮膚炎の経過

  • 乳児期アトピー性皮膚炎(0~2才)
    生後2~3週間後から3~5ケ月の間に発病してきます。
    (特徴) 頬と肘の外側の赤くただれた湿疹。
    痒みが強く、手でひっかいたり顔を衣服にこすりつけたりして悪化させる。
    母乳、人工栄養児ともに発症率は一緒。重い病状は人口栄養児の方がはるかに多い。
    治るのに数ヶ月~1~2年。アトピーの素質が強く生まれついているため、小さい体の割りに治りが悪い場合もある。
  • 小児期アトピー性皮膚炎(3~10才)
    小児期アトピー性皮膚炎は病状が慢性化してしまっている。
    (特徴) 皮膚が厚くなり、乾燥してきて、ところどころに赤くただれた急性症状が出る。
    えり首、肘と膝の内側、手首、足首の皮膚が厚くなり、ただれているのは重症。ものすごい痒み。
    手首、足首に湿疹がないのは中等症。えり首と肘、膝の内側だけのは軽症。
    全治6ケ月~1年半
    ※乳児期に何でもなく小児期に入って発病してくる場合、遺伝によるアレルギーの素質は乳児期から発病した子供よりも軽い。
    食生活、家庭内環境が悪化の一途。乳児期より発病した患者より早く治る。
    小児期に治らない人は次の成人期アトピーに移行する。
    皮膚に弾力を失ってしまっている。
  • 成人型アトピ-性皮膚炎(12才以上)
    成人型アトピー性皮膚炎の症状は、小児期アトピ-性皮膚炎を更に慢性化した形となり皮膚は厚く硬くなります。
    (特徴) 皮膚炎の範囲も拡がり、手の平と足の裏の皮膚も厚く固くなります。
    痒み、ふけも大変です。原因を取り切れないで、再発を繰り返してきた結果です。
    治る見込みも見出せず、精神的にも肉体的にも耐え難い日々が続きます。

その他の赤ちゃんの湿疹

  1. 脂漏性湿疹
    ・生後2週間ぐらいから出る。
    ・人工栄養児に多い⇒飲食による栄養過多。ミルクの飲ませすぎ。離乳食の早期開始。
    ・黄色ブドウ状球菌の感染説
  2. 乳児アトピー性皮膚炎
    ・アトピー性皮膚炎の急性発症期で、赤くじゅくじゅくと腫れた症状が主体。
    ・痒みが非常に強い。2年で跡形もなく治る。その間色々しすぎて治らなくなる。
    ・よく間違えられる乾皮症=体の一部が、広い範囲でカサカサしている病気。 オリブ油やホホバ油をつけて様子をみる。
    ・気をつけなければならないこと⇒体を清潔にする。家の中の掃除。肌着をこまめに取り替える。
    ※乳児アトピー性皮膚炎の85%が2才までに治る。
  3. 日光性皮膚炎
    ・頬が赤みをおびてカサカサしてくる。
    ・脂漏性湿疹と合併すると、顔中湿疹だらけとなり、重症のアトピー性皮 肌炎と思い、ステロイド軟膏を塗り続けるのが悪化の原因。
    赤ちゃんを外に出しすぎ、炎症が出る。
    ・皮膚というのは内臓に関係のない表面だけの臓器ではありません。
    皮膚は筋肉と内臓を包んで人間の外容を形成し、その人に人格を与えます。
    全身のアトピー性皮膚炎になりますと、人の顔もまともに見ることもできず、人間形成が阻害されます。
    ・内臓の力も弱くなり、疲れやすく根気のない性格を形成することになります。

赤ちゃんの食物アレルギー

食物アレルギー

images417YN2LHアレルギーで一番強いのは“そば„
次は卵白と牛乳 (牛乳アレルギー) 牛乳蛋白=カゼイン、乳しょう共に分子量2万前後 6kgの乳児が1日1,000mlの牛乳を飲むとします。

60kgの大人が1日1,000mlののパック牛乳を10本飲む計算。乳児がいかに大量の牛乳を飲んでいるか。

乳児の胃も腸もまだ充分に成熟しておりませんから、消化も充分出来ません。

腸の粘膜も隙間が多く、牛乳は楽々と腸を素通りして体内に入ってしまいます。
アトピーの素質のある赤ちゃんはマスト細胞の多いところからアレルギー性の病気を起こします。

胃腸、気管、皮膚に起こっていく。

食物制限の仕方

  • 卵白の制限  卵白 鶏卵、うずらの卵、全部ダメ
  • 大豆の制限  大豆アレルギーは皮肉検査と血液の特異的IgE抗体の測定でも見つけるのがむずかしい。
    専門医にまかせる(普通30%くらいしかわからない)。 豆類すべて、コーヒー、チョコレート、サラダ油、マーガリン、一部生クリーム、ピーナッツ、サラダドレッシング、納豆 ※みそ、しょう油等、熟成発酵したものは良い。
    小麦制限  グルテンの入ったものは不可。チョコレート不可。
  • 米の制限 米、米油は不可。米酢、米焼酒はよい。 ※食物アレルギーは120度以上の熱に直接あたためれば大丈夫。
  • そば制限 絶対に気をゆるめてはならない。死亡率が一番多い即時型アレルギーで即死することが稀でない。
    ※そばアレルギーの検査をしたり、治療するのは大変危険。
  • の制限 魚でアトピー性皮膚炎が起こることは普通はない。蕁麻疹は起こる。

食物は新鮮な生き生きした食物ほど強いアレルギーを起こす。 みそ、醤油のように長い間寝かせて変質させたものはアレルギーを起こす力はない。

アトピーが妊娠中にも胎児に移行する期間とは

①妊娠して食物制限する期間は妊娠最後の3ヶ月間

②制限する食物は牛乳、卵白、大豆、小麦 牛乳、卵白、小麦は胎盤を通して胎児に移行する。

※乳幼児の牛乳アレルギーの発生率は1~3%、残りの99~97%の赤ちゃんは牛乳アレルギーになりません。

 

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