アトピー原因
アトピーの原因
・アトピー性皮膚炎とは、真っ赤な肌、かゆい、ジュクジュク、カサカサ、これらの皮膚症状をいくつか持ち合わせたアレルギーの疾患です。
・赤ちゃんが生後2~3ヶ月経った時、よだれで口のまわりがただれたり、おむつかぶれで湿疹ができたり、蚊に刺されてひどくなり、広がっていった際に皮膚についた菌が侵入することからスタートします。この症状が進むとジュクジュクしたり、黄汁が出たりして、不潔になりがちな頭、首、耳のうしろ、肘や膝の屈曲部の内側に多発します。
・初期の段階で菌の感染症とは知らず、ステロイド軟膏を塗り、一時的には良くなりますが、赤みとジュクジュクが広がります。
これが最初のアトピー性皮膚炎の始まりです。
ご相談される方の殆どが皮膚黄色ブドウ状球菌の感染症を併発し、それに付随して患者さん自身の抵抗力が低下してくることがあります。ステロイド剤や抗生物質を長期使用して、薬剤耐性菌をつくることがあり、これを無意識に繰り返し、いつのまにか小中学校、成人まで長期間その症状をひきづることがみられます。
アトピー性肌(皮膚)の特徴
1.肌(皮膚)が荒れやすい
2.かぶれ、湿疹が出来やすく皮膚が薄い。
3.皮脂膜形成の能力が弱い(角質に空洞ができている
4.表皮バリア機能の低下(細胞間脂質の低下)
5.皮膚の中の水分(皮膚の中のゲルや細胞間脂質)不足で皮膚がカサカサしている。
環境要因(アトピーの原因)
紫外線、寒冷、温暖による刺激(すべてに敏感に反応する)
アトピー性皮膚炎の皮膚の状況
・しっかりとした角質のバリアがない。
・角質のセラミドが乱れて、異物、雑菌がすぐに侵入しやすくなります。
・表面上の乾燥を防ぐために、薬や保湿クリームをどんなに塗っても、一時的効果があってもすぐ悪化します。
・皮膚の炎症はブドウ状球菌、カンジタ等たくさんの細菌がついていて、かゆみが増してきます。
・広範囲に広がると体の中まで感染症になることがあります(症状のひどい方は、体温を計ってみると微熱があります)。
・かゆみが強い場合、夜眠れない日が続くため、ストレスが増し、自律神経が乱れてイライラした毎日が続きます。
アトピー性皮膚炎は遺伝的体質?
両親や兄弟などに喘息やアトピー性皮膚炎の人がいる場合は、家族性の遺伝的体質としてアトピータイプが多く、血液中のIgE抗体が多かったり、また出来やすいようです。 IgE抗体をつくりやすい体質の方の場合、身体の敏感な部位(鼻、目、喉、皮膚)に症状が出やすくなり、血液中のIgE抗体の産生量を調べるとアトピータイプか分かります。
※「さよならステロイド軟膏」 原重正 著 より参照