犬も文明の進化とともにアトピー性皮膚炎が増えてきました。
長年アトピー性皮膚炎の相談をやっていますが、まさか犬にもこんなにアトピー性皮膚炎が多いとは思いませんでした。
昔は人間もアトピー性皮膚炎はありませんでした。
ところが文明の進化とともにアトピー性皮膚炎が増えています。
犬も文明の進化とともにアトピー性皮膚炎が増えてきました。
では昔と比べて何が変わったのでしょうか?
- 環境要因⇒光化学スモッグ、自動車の排気ガスなどによる大気汚染、花粉、住居の高気密化によるシックハウス症候群など
- 飲食的要因⇒コンビニやファーストフード店、ファミレス、インスタント食品などで使われる食品添加物や化学物質
- ストレス要因⇒免疫低下 これは人間だけではなく、犬にも共通することなのです。
環境でいえば、ハウスダスト、フケ、ダニ、カビ、細菌などが原因になります。
ドッグフードについて
ペットフードも栄養のバランスはいいように言われていますが、ほとんどのドッグフードには防腐剤や化学物質が含まれています。
生まれた時から食べさせていると、体内には相当の量の化学物質が溜まってきます。人間の体重と犬の体重を比べてみると、同じ化学物質の量でもどちらが体に影響を及ぼすかはご理解いただけると思います。
体の中の悪いものを排泄するのは、便や尿や汗、発汗と同時に皮膚から排泄しようとして湿疹となってしまうのです。
犬のアトピーも犬種によってアトピーになりやすい犬種があるということは遺伝的要素も考えられます。
アトピー性皮膚炎を発症しやすい犬種としては
などがあげられます。
それともう一つが皮膚のバリア機能が弱いということです。
人間でもお肌がツルツルしていてしっとりしている人にアトピーの方はいませんよね。
これは皮膚のバリア機能がしっかりしているからなのです。
アレルゲンがワンちゃんの皮膚に付着しても、このバリア機能がしっかりしていれば、そこでアレルゲンをシャットアウトしてくれるのです。
つまり
- 遺伝的にアレルギー体質をもっている。
- 体の中(ドッグフード)と外(ハウスダスト、フケ、ダニ等)からアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が侵入する。
- 皮膚のバリア機能の低下 これらが絡み合って、ワンちゃんのアトピー性皮膚炎が発症します。
アトピーは自分の体内に入ってきた異物を自分の免疫反応で排泄しようとする過剰反応です。
アトピーになるワンちゃんは、その免疫反応が過剰になっています。
皮膚のバリア機能が低下しているために、異物が混入しやすい アレルゲン物質が、皮膚や口、鼻から侵入する アレルギー体質のために、アレルゲンに対して免疫が過剰に働いてしまう 湿疹(アトピー性皮膚炎)の発症 というプロセスとなります。
ワンちゃんのアトピー性皮膚炎の改善法は
当店では、皮膚のバリア機能をつけながら、アレルギー体質を改善していく治療法を行っています。